会長挨拶

野口 一馬

兵庫医科大学医学部  ⻭科口腔外科学講座

 

 

 2024 年4月1日をもって、山本哲也前会⻑の後任として、日本口腔組織培養学会の第 9 代の会⻑を仰せつかりました兵庫医科大学医学部 ⻭科口腔外科学講座の野口一馬でございます。就任にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 

  1963 年 10 月に「in vitro の集い」として川原・吉岡らにより発足した本学会は 61 年 もの間、「組織培養の集い」「組織培養研究会」「日本口腔組織培養研究会」「日本口腔 組織培養学会」へと進化してまいりました。口腔という臓器に関わる発生や疾患を理 解するために解剖学・生理学・病理学・薬理学を代表とする基礎⻭科医学と口腔内科 学・口腔外科学を代表する臨床⻭科医学のエキスパートが集う学会であり、その解析 手法として「組織培養」や「分子生物学」を用いた様々な知見を披露する場です。コ アな学会ゆえに小規模ではありますが、非常に議論の内容が濃く、ハイレベルな意見 交換を行うことができる学会です。

私自身、師事した吉岡 済・浦出雅裕 両教授が本学会の会⻑を歴任されており、そ の背中を見て今日に至っておりますので、本学会での成果発表が如何に格調高く、如 何に大変で、如何に将来に繋がるかを肌で感じてまいりました。今後はアカデミアと しての更なる本会の発展のために努めたいと思っております。

 

  一方で、本学会も他学会と同様に会員数の減少や世代交代など様々な難題がございま す。しかし、本学会の会則の目的は「本会は口腔組織培養研究の進歩・発達と普及を 図ること」です。今世紀に入り急速な進歩を遂げる⻭科臨床に加え、AI や DX などの テクノロジーの革命も身近に感じる様になりました。本学会でも WET な研究だけで なく、DRY 研究の重要性がますます高まっていくものと確信しております。そのため には会員の先生方の絶大なるお力添えが必須でございます。非才浅学ではありますが 会員の皆様のご意見を頂戴しながら学会のために尽力する所存でございますので、何 卒、よろしくお願いいたします。